「農業テーマパーク」お披露目 29日オープン/岩手・陸前高田市
2021年04月07日 18:55 更新
広さは東京ドーム5個分です。大手外食チェーンが手がける農業テーマパークの一部が4月29日、岩手県陸前高田市にオープンします。これを前に7日、現地で内覧会が行われました。
農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」は、外食チェーン大手のワタミが東日本大震災で被災した陸前高田市気仙町のおよそ23ヘクタール=東京ドーム5個分の土地に整備する農業や循環型社会をテーマにした施設です。
29日の一部オープンを前に、ワタミの渡邉美樹会長と達増知事、そして戸羽陸前高田市長が、施設を見学しました。施設では地元の食材を使用したメニューが楽しめるほか、農作物の生産から、加工、販売までを手掛ける6次産業のモデル拠点として整備が進められています。
このうち農場エリアのハウス内では、ルッコラなど6種類のベビーリーフを摘み取ることができ、さっそく渡邉会長や達増知事も体験しました。
(リポート)
「奇跡の一本松を遠くに望むことができるこちらのハウス内では、柱やテーブル、それに椅子に至るまで地元の気仙スギが使われ、木のぬくもりが感じられる空間です」
ガスコンロなどが完備され、手ぶらでバーベキューを楽しむことができます。
(達増知事)
「誰一人取り残さないという形で、復興から地域振興、そういう構想が(この施設で)しっかりスタートしているという実感を得ました」
(渡邉会長)
「農福(農業と福祉)連携をここで実際にやっていきたいと思っています。それがおそらく未来の日本のあり方であり、日本のみならず世界のあり方だと思っています」
「ワタミオーガニックランド」は29日に本格営業を開始し、来年にはレストランや野外音楽堂の施設も完成する見込みです。今後新たな観光の拠点として注目を集めそうです。